
【この記事の結論】
- 髪の静電気は「乾燥した髪」と「摩擦」が重なって起きる。秋から冬は湿度が下がり、髪の水分が抜けやすい
- 対策は「髪の内側を保湿する」「表面をオイルでコーティングする」「摩擦を減らす」の3つ
- 夏のダメージが残った髪は静電気が起きやすい。自宅ケアで落ち着かないときは、サロンの髪質改善トリートメントで内部から補修できる
こんにちは。上野・新御徒町の美容室 in spite hair design(インスパイト ヘア デザイン)、スタイリストの川部です。
10月も後半に入り、朝晩の空気が乾いてきました。この時期から一気に増えるのが、「髪がふわっと広がって顔にまとわりつく」「ブラシを通すとパチパチする」「ニットを脱ぐと髪が逆立つ」という静電気のご相談です。
静電気は冬の悩みと思われがちですが、実は湿度が下がり始める10月から11月に起き始めます。この記事では、美容師歴20年の立場から、髪の静電気がひどくなる原因と、今日からできる対策、やりがちなNG習慣を順番に解説します。
髪の静電気がひどくなる3つの原因
静電気は、髪と髪、髪と服や枕などがこすれ合ったときに発生します。ただし、同じようにこすれても、静電気が起きやすい髪と起きにくい髪があります。その差を生んでいるのが次の3つです。
1. 髪の水分が足りていない
髪に水分が十分にあると、発生した電気は水分を伝って逃げていきます。ところが秋から冬にかけて空気が乾燥すると、髪の水分は空気中へ奪われ、電気が髪にたまりやすくなります。静電気がひどい髪は、ほぼ例外なく「乾いた髪」です。
2. キューティクルが傷んで表面がザラついている
夏のあいだに紫外線や海・プールでダメージを受けた髪は、表面のキューティクルがはがれたり、めくれたりしています。表面がザラついた髪は、なめらかな髪より摩擦が大きく、静電気が起きやすくなります。カラーやブリーチをしている髪も同じ理由で静電気が出やすい状態です。
3. 衣類や道具との摩擦が増える
秋冬はニットやマフラー、フリースなど、化学繊維やウールの衣類に触れる機会が増えます。これらは静電気を起こしやすい素材です。さらにプラスチック製のブラシや、化繊の枕カバーも静電気の原因になります。
今日からできる静電気対策 6つのポイント
静電気の対策は「水分を補う」「表面を整える」「摩擦を減らす」の3方向から考えると分かりやすくなります。
1. 保湿タイプのシャンプー・トリートメントに切り替える
秋冬は、さっぱり系から保湿系のシャンプーに切り替えるタイミングです。トリートメントは中間から毛先に塗り、3分ほど置いてから流すと浸透しやすくなります。髪の内側に水分が入ると、静電気は目に見えて落ち着きます。
2. 乾かす前に洗い流さないトリートメントをつける
タオルドライのあと、ヘアミルクやオイルを毛先中心になじませてからドライヤーをかけてください。熱から髪を守りながら水分を閉じ込めるので、乾燥とパサつきの両方を防げます。
3. ドライヤーは根元から、仕上げは冷風で
乾かしすぎは静電気の原因になります。根元から乾かし、毛先は8〜9割乾いたところで止め、最後に冷風を当ててキューティクルを引き締めてください。表面が整うと摩擦が減り、ツヤも出ます。乾かし方の手順は 髪の乾かし方を解説した記事 でも紹介しています。
4. 朝のスタイリングはオイルで表面をコーティングする
乾いた髪に少量のヘアオイルをなじませると、表面に薄い膜ができて摩擦が減り、空気中へ水分が逃げるのも抑えられます。手のひらに1〜2滴を広げ、毛先から中間へ、内側から手ぐしを通すようにつけるとベタつきません。
5. ブラシは木製か獣毛のものに替える
プラスチック製のブラシは静電気を起こしやすい道具です。木製や豚毛・猪毛のブラシに替えるだけで、ブラッシングのときのパチパチが減ります。ブラッシングの前に髪を軽く湿らせたり、オイルをつけたりするのも効果的です。
6. 枕カバーをシルクにして寝ている間の摩擦を減らす
寝ている間、髪は枕と何度もこすれています。化繊やコットンからシルクの枕カバーに替えると、摩擦と静電気の両方が減り、朝の広がりが落ち着きます。寝方のコツは 髪を傷めない寝方の記事 で詳しく解説しています。
やりがちなNG習慣とその理由
| NG習慣 | 髪に起きること |
|---|---|
| 髪を乾かしきってカラカラにする | 水分が抜けきり、電気の逃げ道がなくなって静電気がたまる |
| 自然乾燥、または半乾きで寝る | キューティクルが開いたままになり、摩擦で傷んで静電気が起きやすい髪になる |
| プラスチックのブラシで乾いた髪を何度もとかす | 摩擦で静電気が発生し、そのたびにキューティクルも傷む |
| スタイリング剤を何もつけない | 表面がむき出しで、衣類との摩擦をそのまま受ける |
| 夏のダメージをそのままにしている | 表面がザラついたままなので、保湿しても静電気が落ち着きにくい |
すべてを一度に変える必要はありません。まずは「乾かしすぎない」「オイルを1滴つける」の2つから始めてみてください。
髪質・髪型別のワンポイント
細くて柔らかい髪の方
もともと水分を保ちにくく、静電気が出やすい髪質です。オイルは重くなりやすいので、ヘアミルクやミストタイプの軽い保湿剤を選ぶとまとまりやすくなります。
くせ毛・広がりやすい方
乾燥すると広がりが一段と強くなります。洗い流さないトリートメントを少し多めにして、乾かすときは上から下へ風を当て、最後に冷風で表面を押さえてください。
カラーやブリーチをしている方
薬剤で内部の水分や脂質が流れやすくなっているため、保湿を強めにする必要があります。自宅のケアだけでは戻りにくい場合は、サロンの補修トリートメントを組み合わせるのが近道です。
サロンでできること
静電気がひどい髪は、内部の水分と脂質が不足し、表面のキューティクルが乱れている状態です。in spite hair design では、髪の内側から補修するメニューをご用意しています。
- 髪質改善トリートメント
内部に栄養と水分を補い、手触りとツヤを取り戻すサロンケア。静電気で広がる髪の土台づくりに - アミノ酸ファイバートリートメント
髪に栄養を与える、まずは試したい方向けのメニュー - 髪質改善ヘアーエステ
夏のダメージが強く残っている方、しっかり集中ケアしたい方に
秋冬にカラーをする場合は、内部補修型CMCトリートメント付きの「透明感ダメージレスカラー」をおすすめしています。料金の詳細は 料金メニュー をご覧ください。
おすすめのホームケアアイテム
ナプラ「N. ポリッシュオイル」
自然なツヤと保湿力があり、乾いた髪の表面をコーティングするのに向いています。朝のスタイリングの仕上げに、毛先中心に1〜2滴なじませてください。
※アイテムは取り扱い状況が変わることがあります。詳しくはスタッフまでご相談ください。
髪の静電気に関するよくある質問
Q. 髪の静電気はなぜ冬にひどくなるのですか?
A. 空気が乾燥して髪の水分が減ると、発生した電気が逃げにくくなるためです。さらにニットやマフラーなど静電気を起こしやすい衣類に触れる機会が増えることも重なります。10月から11月にかけて始まり、1月から2月にピークを迎えます。
Q. 静電気で髪が広がるとき、すぐにできる応急処置はありますか?
A. 手のひらを水で軽く湿らせてから髪の表面をなでるか、ヘアオイルやハンドクリームをごく少量つけて表面を押さえると、その場で落ち着きます。携帯用のヘアミストを持ち歩くのもおすすめです。
Q. 静電気は髪のダメージにつながりますか?
A. 静電気そのものより、静電気が起きるときの摩擦がキューティクルを傷めます。パチパチする状態が続く髪は、枝毛や切れ毛が増えやすいので、保湿と摩擦対策を早めに始めてください。
Q. 静電気がひどい髪は、サロンで改善できますか?
A. 改善できます。髪の内側に水分と栄養を補うトリートメントで、静電気が起きにくいなめらかな表面に整えられます。髪の状態を見てメニューをご提案しますので、お気軽にご相談ください。
まとめ:静電気対策は「保湿・コーティング・摩擦を減らす」の3ステップ
髪の静電気は、乾燥した髪と摩擦が重なったときに起きます。対策は次の3つです。
- 保湿系のシャンプー・トリートメントで髪の内側に水分を補う
- 洗い流さないトリートメントやオイルで表面をコーティングする
- ブラシ・枕カバー・乾かし方を見直して摩擦を減らす
この3つを意識するだけで、冬本番の髪の扱いやすさが大きく変わります。それでも落ち着かないときは、夏のダメージが残っている可能性があるので、一度髪の状態を見せてください。
in spite hair design は、都営大江戸線 新御徒町駅A2出口から徒歩1分、JR上野駅・御徒町駅から徒歩5分の美容室です。営業時間は10:00〜20:00、月曜定休。お子様連れ・男性のお客様も歓迎しています。
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この記事を書いた人
川部 真佐臣(かわべ まさおみ)
in spite hair design トップスタイリスト。美容師歴20年。骨格や髪質に合わせた骨格矯正シェイプカットと、髪質改善トリートメントを得意としています。
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