
【この記事の結論】
- 枝毛・切れ毛の主な原因は、乾燥・摩擦・熱の3つ。毛先は一番古い部分なので、ダメージが集まりやすい場所です
- 裂けた毛先は元に戻らないため、「カットで取り除く」「残りの髪を守る」の両方が必要です
- 秋冬はニットやマフラーの摩擦と乾燥が重なるため、毛先のケアを一段ていねいにする時期です
こんにちは。上野・新御徒町の美容室 in spite hair design(インスパイト ヘア デザイン)、スタイリストの川部です。
「毛先に白いポツポツが目立つ」「ブラシを通すと引っかかる」「結んだ毛束の先がパサパサに広がる」。秋が深まるこの時期、枝毛・切れ毛のご相談が増えます。ニットやマフラーで毛先がこすれ、暖房と外気の乾燥で水分が抜けやすくなるため、夏に蓄積したダメージがちょうど今、見た目に出てくるのです。
この記事では、枝毛・切れ毛が増える原因と今日からできる対策、やりがちなNG習慣を、美容師歴20年の立場から解説します。
枝毛・切れ毛が増える原因
枝毛は、キューティクルがはがれて内部のタンパク質がむき出しになり、縦に裂けた状態です。切れ毛はその手前で髪が途中から折れた状態。どちらも毛先が弱っているサインで、原因はほぼ次の3つです。
1. 乾燥によって髪がしなやかさを失っている
髪は適度な水分を含むことでしなやかに曲がります。空気が乾く季節や、洗浄力の強いシャンプーで脂質が流れた状態では、水分が逃げてかたくなり、少しの力で裂けたり折れたりします。肩より長い髪の毛先は生えてから2年以上経った部分で、根元より乾燥が進んでいます。
2. 摩擦でキューティクルがめくれている
見落とされやすいのが摩擦です。ニットの襟やマフラーに毛先が当たる、タオルでゴシゴシ拭く、濡れたままブラシで強くとかす。小さなこすれが積み重なるとキューティクルがめくれ、内部が露出します。濡れた髪はキューティクルが開いていて、同じ摩擦でもダメージが大きくなります。
3. 熱と引っ張る力が毛先に集中している
高温のアイロンを同じ場所に当て続けると、タンパク質が変化してもろくなります。毛先は毛量が少なく熱が入りやすいため、根元と同じ温度・時間で扱うと傷みやすい部分です。毎日同じ位置できつく結ぶ習慣も、一点に力が集まって切れ毛につながります。
枝毛・切れ毛を増やさない対策
裂けた毛先を元に戻すことはできません。ですから対策は「これから傷ませない」ことが中心になります。
1. 乾かす前に毛先へ洗い流さないトリートメントをつける
タオルドライのあと、オイルやミルクを手のひらにのばし、毛先から中間へなじませます。根元には付けなくて大丈夫です。量はロングで500円玉、ショートで1円玉が目安です。
2. 洗ったらできるだけ早く、根元から乾かす
濡れた髪を放置するほど、キューティクルは開いたままになります。ドライヤーは20センチほど離し、根元を8割乾かしてから毛先に移ると、毛先に熱が当たる時間が短くなります。詳しい手順は 髪の乾かし方・ドライヤーの当て方 でご紹介しています。
3. ブラッシングは毛先から少しずつほどく
根元から一気に通すと、引っかかった部分に力が集まって切れ毛になります。毛先を少しずつほどいてから、中間、根元へと戻ってください。
4. アイロンは温度と時間を見直す
毛先に使うなら160度以下を目安に、同じ場所に2秒以上留めないこと。完全に乾いた状態で使ってください。湿った髪に高温を当てると傷みが大きくなります。
5. 寝るときの摩擦を減らす
寝返りでも髪はこすれます。毛先にオイルを少量なじませ、ゆるく一つにまとめて寝るだけでも違います。詳しくは 髪を傷めない寝方 をご覧ください。
6. 2〜3か月に一度は毛先をカットする
裂けた毛先を放置すると、裂け目が上へ広がることがあります。1〜2センチそろえるだけでも引っかかりが減り、手触りが戻ります。
やりがちなNG習慣
良いと思ってされていることが、毛先の負担になっていることもあります。
| やりがちな習慣 | 毛先に起きること | こう変える |
|---|---|---|
| 枝毛を指で裂いて取る | 裂け目が上に広がる | ハサミで切るか、サロンで整える |
| タオルでこすって拭く | キューティクルがめくれる | 押さえて水分を吸わせる |
| 濡れた髪を強くとかす | 髪が伸びて途中から切れる | 目の粗いコームで毛先からほどく |
| 毎日同じ位置できつく結ぶ | ゴムの当たる一点が切れる | 結ぶ位置を変え、ゆるめに結ぶ |
| 毛先にアイロンを何度も往復 | タンパク質が変化してもろくなる | 温度を下げ、通すのは1〜2回に |
髪質・髪型別のワンポイント
ロング・毛先を伸ばしている方
裂けた毛先を残すほど、全体の手触りは落ちていきます。1〜2センチだけそろえる「長さを変えないカット」でも、見た目のまとまりは大きく変わります。
ブリーチやハイトーンカラーをしている方
ブリーチをした髪は内部の結合が減り、濡れたときに伸びて切れやすい状態です。濡れた髪をとかさない、自然乾燥をしない。この2つで切れ毛は減ります。
くせ毛・広がりやすい方
くせのある髪は断面が均一でなく、曲がった部分に力が集まりやすいため、もともと枝毛ができやすい髪質です。乾燥させないことが一番の対策です。
サロンでできること
すでに裂けている毛先や内部が弱った髪は、サロンで整えることで扱いやすさが変わります。
- 骨格矯正シェイプカット(シャンプー・ブロー込)¥5,500
傷んだ毛先を取り除きながら、骨格と髪質に合わせて形を整えます。長さを変えずに毛先だけそろえることもできます - アミノ酸ファイバートリートメント ¥5,000
髪の内部にアミノ酸を補い、弱くなった毛先に強度と弾力を戻します - 髪質改善トリートメント(in spite オリジナル)¥8,000
表面を整えて摩擦に強い状態をつくります。毛先の引っかかりが気になる方に
料金の詳細は 料金メニュー をご確認ください。毛先の乾燥が気になる方は 秋の乾燥対策ヘアケア もあわせてご覧ください。
おすすめのホームケアアイテム
- ミルボン「エルジューダ サントリートメント セラム」
UVカット成分と補修成分が入った洗い流さないトリートメント。乾かす前に毛先へなじませます - ナプラ「N. ポリッシュオイル」
ツヤと保湿を与えるヘアオイル。乾いた髪の毛先に少量つけると、広がりと摩擦を抑えられます
※アイテムは取り扱い状況が変わることがあります。詳しくはスタッフまでご相談ください。
枝毛・切れ毛に関するよくある質問
Q. 枝毛はトリートメントで治りますか?
A. 裂けた毛先が元どおりにくっつくことはありません。トリートメントでできるのは、手触りを整えて周りの髪を補うことです。裂けた部分はカットで取り除くのが確実です。
Q. 枝毛を自分で切っても大丈夫ですか?
A. 気になる1本をハサミで切るのは問題ありませんが、指で裂いて取るのは避けてください。裂け目が上に広がります。全体をご自分で切ると長さがばらつきやすくなります。
Q. 切れ毛が多いのは栄養不足ですか?
A. 食事や睡眠はこれから生えてくる髪に関わりますが、すでに伸びた毛先の切れ毛は、乾燥・摩擦・熱といった外側からのダメージが主な原因です。まずは乾かし方の見直しから始めてみてください。
Q. 毛先のカットはどのくらいの頻度がいいですか?
A. 髪の状態によりますが、2〜3か月に一度を目安にしていただくと毛先がたまりにくくなります。ブリーチやロングの方は、もう少し短い間隔がおすすめです。
まとめ:毛先は「守る」と「整える」の両方で変わる
枝毛・切れ毛は、毛先に乾燥・摩擦・熱が積み重なった結果です。
- 乾かす前に毛先へオイルやミルクをつけ、根元から早めに乾かす
- ブラッシングは毛先からほどき、濡れた髪とアイロンの扱いを見直す
- 裂けた毛先は2〜3か月に一度カットで取り除き、トリートメントで強度を補う
毛先の傷み方は、髪の長さやカラーの履歴によって一人ひとり違います。どこまで切ればきれいにそろうのか、髪を拝見しながらご提案しますので、お気軽にご相談ください。
in spite hair design は、都営大江戸線 新御徒町駅A2出口から徒歩1分、JR上野駅・JR御徒町駅から徒歩5分の美容室です。営業時間は10:00〜20:00、月曜定休。ブリーチや縮毛矯正の履歴がある方は、ご予約時にお知らせください。
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この記事を書いた人
川部 真佐臣(かわべ まさおみ)
in spite hair design トップスタイリスト。美容師歴20年。骨格や髪質に合わせた骨格矯正シェイプカットと、髪質改善トリートメントを得意としています。
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